2011年01月20日

『 「楽しい」は健康のもと 』

 家族でいる時、スポーツをしている時、音楽を聴いている時などと、生活の楽しみ方は人によって様々です。

 最近の厚生労働省の研究では、生活を楽しんでいる意識が高い男性は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの循環器疾患の発症、死亡リスクが低いとの調査結果を出しています。これは40〜69歳の男女約8万8千人を約12年間、追跡調査したもので、開始時点のアンケートへの回答から、生活を楽しんでいる意識が「高い」「中程度」「低い」の3グループに分け、循環器疾患の発病や死亡との関係を検討しました。

 これによると男性のグループでは、意識の高いグループを基準にすると、中程度グループの発症リスクは1・20倍、低いグループは1・23倍、死亡リスクはそれぞれ1・15倍と1.61倍と高くなっていたそうです。意識の高いグループは、運動習慣のある人が多く、喫煙者が少ないなど生活習慣に違いもみられたため、こちらの影響もあるようです。

 一方、女性ではこのような関連性は見られず、その理由を男性の方がストレスの影響を受けやすいためではないかと考えています。

 ところで、人間が楽しさや興味、心地よさを感じるのは、頭の中でドーパミンという成分が働くためということが分かってきています。

ドーパミンは、分泌されると脳を覚醒させ、集中力を高め、楽しさや心地よさといった感情を生み出す働きをもっています。さらには、快感を得られる行動の動機付けの際にも分泌されます。

 例えば、暑いときに上着を脱ぐと涼しい、といった風に「上着を脱ぐと涼しい=快感である」ということを学習していると、その動機付けの際にも分泌されるのです。

ただし分泌しすぎる状態(お酒を飲んだ時など)になると依存症や幻覚症状を引き起こし、逆に少なすぎると行動を起こせずパーキンソン病にもつながります。

 なにかとストレスの多い社会ですが、生活を楽しもうと意識し、楽しむ方法を自分なりに見つけ、
脳内ドーパミンの量を適正化しておくことが、特に男性には大切なようです。
posted by 佐藤哲朗院長 at 00:00| 日記